2012年11月18日

33 ラナ9歳最後の川下り(細野川1◆128本目)

水位:1.15→1.13m(中地) 気温:11℃(美山) 天気:曇り時々晴れ時々雨
区間:保登呂橋〜上桂川出合(約6.0km) 勾配:14.8‰(293m→204m) 所要時間:1.75h
メンバー:後輩1号、川太郎、川次郎(回送)



 待ちに待った雨。やっと降ってくれました。今回は北高南低の傾向のようで、但馬、丹波エリアにけっこう降ってます。このケースで下りたい川はだいたい決めてました。

 9月に下見した細野川。お盆に下った清滝川の西隣を流れる、淀川水系上桂川(桂川)の支流です。

 細野川は、東俣山(標高760.5m)を水源とし、京北中地町にて上桂川左岸に注ぐ淀川水系の一級河川です(幹川流路延長16.7km,流域面積35.5ku)。

 この川を知るきっかけは、上桂の鮎釣り師tomoさんの情報。中地観測所水位で120cm以上が目安らしい。京都のカヤックショップで下ってるみたいで、“playboating@jp”のブログでも見かけましたが、当時まだフィールドが関東ベースだったんで、いつの間にやら忘れてしまってました。それが今年になってふと思い出し、チャンスが訪れるのを地味に待っていたというわけです。

 雨は夕方になってさらに強まり、期待以上の降りっぷり。夜中に何度も目覚めては水位をチェックするほど昂ってました。水位は夜半に120cmをついにオーバー。よっしゃあー!
 ただ、増水のペースが早かっただけあって、ピークを過ぎると減るのも早い。今朝の時点で120cmを切ってましたが、こんなチャンスは今年最後かもしらんと思い、強行することにしました。

 インとアウトは前回下見時にだいたい決めてました。家族には2時間後を目安にテイクアウト予定の上桂川出合で拾ってもらうようお願いして出航しました。

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 出発は11時45分。

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 水量の心配は杞憂でした。もともと規模の小さな川で、川原もほとんど発達してないので川筋がまとまっており、おかげでテンポよく下ることができます。
 サイズ感は、東隣を流れる清滝川と同じくらい。水質も同様、いかにも丹波の川ってイメージどおりです。

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 この区間唯一の橋を過ぎると、やがて川沿いに走っていた府道363号が離れ、国道477号に入れ替わりますが、このあたりから車道との高低差が徐々に開いてきます。道幅がクソ狭いくせして比較的車両の往来が多いため、前回は下見といっても駐車してじっくり観察するということができず、クルマを走らせながら断片的にしか目に入れることしかできませんでした。
 自ずと、緊張感が高まる。ただ、今のところは見通しよく、危険感知センサーも反応しません。

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 やがて前方に巨大な流木を視認。何やらあやしげなんで、手前で上陸して下見しました。

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 核心部…というにはちょっと小さいか。しかし迫力は充分。メインルートに突っ込むと首が飛ばされてしまいそうです。パスするのがもったいないのでじっくり検討しましたが、やはりダメかしらん。おとなしくポーテージしました。

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 少し進むと大きく左にカーブ。ここから雰囲気が少し違う気がする…。
 センサーが反応。再び上陸して下見しました。

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 弓のようにカーブしながら三段落ち込んでいく感じ。
 最初のドロップは落差はたいしたことないですが、隠れ岩が点在しており、コースが狭い。一段目から二段目までのルート取りがキーとなりそうです。

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 二段目以降は狭いけどど真ん中を下れば問題なさそう。最後の落ち込みはよく見えませんが、ログなどの障害物はなさそう…に見受けられます。

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 この水量ならなんとかなるやろ、とラナ乗せたまま下ることにしました。

 そういえばラナ、明日で満10歳の誕生日でしたね。つまり今日が9歳最後の川下り。大型犬の10歳は、人間の肉体年齢に換算すると75歳。さすがに今までのような川下りはできひんなるやろと、今年は最後の年という思いで下ってきました。しかし今の調子やと、来年もまだいけるんちゃうかと感じています。まだまだ相棒であってほしい。

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 一段目で右に弾かれ、ボートが反転してしまいましたが、二段目の直前でリカバリ。一気に三段目まで漕ぎ抜けました。

 無事に突破してふぃー、と一息。
 風が走ると紅葉が舞い散り、川面に浮かんでカヌーと並んで流れていく。この一帯は手入れされた針葉樹林という印象でしたが、いざ谷底に入ると川沿いだけは違っていました。

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 しばらく、漕ぐ手を休めて見入っていました。そういや去年は9月末から約3ヶ月間まったく漕げなかったんで、秋景色というものをすっかり忘れてしまってました。時期的にもう、今日が最初で最後かもしれませんが、存分に堪能できて本当によかったと思います。

 ただ、これで終わりではありませんでした。そこそこ落差のある瀬が続々と現れる。全体的に核心部以前より瀬のレベルが高くなってる気がします。

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 前方にログが積み重なっているのが見えます。あやしいのでここも上陸。

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 ログはこれまでにもところどころ見かけましたが、なんかここまで荒れてるのは初めてでした。右岸からポーテージ。

 次に現れたのは、中央に鉄板が埋まっている瀬。その右隣にはログが沈んでいて堰のような落ち込みになっています。鉄板に当てるとボートがバーストする可能性あり。下見で避けれることを確認し、先に進みました。

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 瀬はまだまだ続く。核心部以降ずっと気を張りつめっぱなしなので、徐々に疲れが出てきました。そろそろ終わってくれんとキツイなあ…。
 緊張の糸がやや切れかかっている時にまたあやしげな瀬が登場。落ちた後、右に急カーブしてます。
 おそるおそる近付くと、クランクの先にプールが見えきたのでホッとしました。あとはカーブを曲がりきるためにどう落ちるかがキーになりますが、見てみると岩絡みでコースが限定されていてけっこう難しめ。

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 左岸から一気に中央に寄せ、インコースに落とすつもりでしたが、失敗して座礁。ズリズリ擦りながら漕ぎ抜けました。

 どうやら、ここで終わりだったようです。再び序盤のように見晴らしのよい川相に変わりました。
 壊れかけた吊り橋の下をくぐる。ただ、地図に載ってないので相変わらず現在地は不明。

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 左岸に人工物。中地の水位観測所です。これは下見の際に認識してましたんでようやく現在位置が分かりました。そして、ここまでくれば、あとわずか。

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 この区間唯一の堰堤。ゴールは目と鼻の先です。左岸からポーテージ。

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 堰堤を越えればまもなく上桂川との出合に至ります。細野川はここで終わり。出合に突入する瞬間は、いつもながら不思議な感動に包まれます。出合のすぐ下流には日吉橋。妻子は待ち時間の間、上桂川右岸側の定食屋にいてたらしい。

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 ゴール到着は13時45分でした。


 本川の上桂川が開けた川相なのに対し、細野川下流域は比較的山深い山岳渓流。何の予備知識もなく飛び込むにはあまりにハイリスクです。

 しかし、車道からでは断片的にしか川相を窺うことができません。リスクの潰しこみをちゃんとやろうと思えば、徒歩になって、すべての入川道(釣り向けにいくつか存在)を登り下りするなど必要ですが、これには相当な時間と労力を要します。下見時は基本子連れな私にとって、ここまでやるのは難しい。誰かが下ったとか、ある程度の情報がなければ、この細野川にはチャレンジできなかったでしょう。偉大な開拓者に感謝する次第です。


より大きな地図で 細野川(保登呂橋〜上桂川出合) を表示


ニックネーム ラナ父 at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 近畿>細野川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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